【国際情勢分析】
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領(62)の元側近、鄭允会(ヨン・ユンフェ)氏(59)らの人事介入疑惑の特ダネ(11月28日付)を報じた韓国紙、世界日報の社長らが名誉毀損(きそん)で告訴され、検察も本格的な捜査を始めた問題をめぐり、韓国内では朴槿恵政権に対する批判が高まっている。
目に余る綱紀の乱れ
保守系紙、朝鮮日報(電子版、11月29日)の社説は、「(鄭氏は)現政権で公式には何の職責も与えられていないが、それにもかかわらず大統領府秘書官らと定期的に会い、現職の秘書室長辞任の時期を勝手に決め、これに必要な事前の工作まで指示したというのだから、これはにわかに信じられない内容だ」としながらも、「現政権の綱紀の乱れが本当にここまで進んでいたとするなら、これは政権次元の話ではなく、国家の基盤をも揺るがす深刻な事態だ」と指摘した。