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【佐藤優の地球を斬る】ひとごとではない記者弾圧 (1/3ページ)

2014.10.20 15:00

ソウル中央地方検察庁=2014年10月5日、韓国・首都ソウル(桐山弘太撮影)

ソウル中央地方検察庁=2014年10月5日、韓国・首都ソウル(桐山弘太撮影)【拡大】

  • 韓国・首都ソウル
  • 作家、元外務省主任分析官、佐藤優(まさる)氏(共同)

 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領に関するウェブサイト上の記事をめぐり、ソウル中央地方検察庁に名誉毀損(きそん)の容疑で在宅起訴された産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(48)に対する出国禁止措置が、16日から3カ月間延長されることになった。弁護人は、加藤氏の出国を速やかに認めるよう求める文書をソウル中央地裁に提出した。韓国は愚行を繰り返している。

 信用失墜の創出が課題

 刑事被告人であっても無罪推定が働くので移動の自由を持つ。祖国である日本への移動を認めないのは、人道的観点から問題だ。韓国人が祖国・大韓民国を愛するように、日本人は祖国・日本国を愛する。加藤氏は責任感の強いジャーナリストなので、裁判から逃亡するようなことはしない。出国を認めるべきだ。日本人を狙い撃ちにした弾圧を続ければ続けるほど、国際社会における韓国の信用が失墜することになるという状況を作り出すことが、日本外交の課題だ。

 <岸田文雄外相は16日の参院外交防衛委員会で、産経新聞の加藤達也前ソウル支局長がソウル中央地検に在宅起訴され、出国禁止措置が3カ月延長されたことについて、人道上の問題があるとして国連人権理事会への問題提起を検討する考えを示した。

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