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韓国旅客船沈没事故で地裁判決 船長に懲役36年 殺人罪は認めず (1/3ページ)

2014.11.12 10:00

韓国の旅客船セウォル号沈没事故の経過=2014年4月16日~2014年11月11日

韓国の旅客船セウォル号沈没事故の経過=2014年4月16日~2014年11月11日【拡大】

  • 【韓国旅客船沈没】「セウォル号」不明者の捜索状況=2014年4月20日午後4時現在(※聯合ニュースによる)。2014年4月16日午前9時ごろ、韓国の旅客船「セウォル」号(乗客乗員計475人に訂正、6825トン)が珍島付近を航行中に遭難信号を発信した。
  • 4月17日、転覆し、沈んでいく旅客船の近くに集まった韓国海軍の海難救助部隊の隊員たち=2014年、韓国・全羅南道珍島沖(AP)
  • 【韓国旅客船沈没】沈没までのイメージ=2014年4月16日午前9時ごろ、韓国の旅客船「セウォル」号(乗客乗員計475人に訂正、6825トン)が珍島付近を航行中に遭難信号を発信した。※聯合ニュースによる
  • 【韓国旅客船沈没】韓国旅客船「セウォル号」の航路=2014年4月16日午前9時ごろ、韓国の旅客船「セウォル」号(乗客乗員計475人に訂正、6825トン)が珍島付近を航行中に遭難信号を発信した。※聯合ニュースによる

 韓国南西部沖で4月に起きた旅客船セウォル号の沈没事故で、乗客を救助せずに脱出したとして殺人罪などに問われた船長のイ・ジュンソク被告(69)ら乗組員15人への判決公判が11日、光州地裁で開かれ、地裁はイ被告に遺棄致死罪などで懲役36年の判決(求刑・死刑)を言い渡した。殺人罪は認めなかった。

 負傷した同僚を見捨てて逃げたとして殺人罪に問われていた機関長については殺人罪を適用し、懲役30年(求刑・無期懲役)を言い渡した。また遺棄致死罪などに問われていた1等航海士に懲役20年(求刑・無期懲役)、他の乗務員12人に懲役15~5年が言い渡された。

 検察は求刑で、イ被告が船内待機を放送で命令し救助措置をとらず先に船外に脱出したとして、殺人罪の成立を主張。イ被告は「待機命令後、脱出命令の放送も流すよう乗組員に指示した」と主張し、乗客が死んでも構わないという「未必の故意」を否定していた。

 判決は「検察の提出証拠だけでイ被告が乗客らを死亡させると認識していたとみるのは困難」とし、イ被告の主張を認めた。一方、機関長については「不作為による殺人」に当たるという判断を示した。

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