韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領(62)に関するコラムをめぐり、名誉毀損(きそん)で在宅起訴された産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(48)に対する事実上の初公判が27日、ソウル中央地裁で行われる。弁護側は、朴大統領への誹謗(ひぼう)目的や虚偽事実はないとの主張を展開し、罪状について全面的に否認する。
誹謗目的 全面否認へ
当日は公判準備のために設けられたもので、人定質問や、検察側と弁護側による証拠申請をめぐる手続きが行われるほか、今後の公判日程について調整する。
ただ、起訴状などに対し加藤前支局長が意見陳述する可能性があり、事実上の初公判とみなされている。
加藤前支局長は8月3日、産経新聞のウェブサイトに朴大統領に関するコラムを掲載。大型旅客船セウォル号沈没事故当日の4月16日に、朴大統領が元側近の男性と会っていたとの噂があることを取り上げた。