中国による東シナ海や南シナ海での領有権主張に対しても「米国として立場は取らない」と断り、航行の自由の尊重や国際法に基づく紛争の平和的解決を訴えただけだった。
台湾については「『一つの中国』政策に強く関与していることを再確認する」と強調。「チベットは中華人民共和国の一部である」とも付け加えた。
米紙記者に「説教」
習氏は、共同記者会見で中国が外国報道機関への報道ビザ発給を規制している問題をただした米紙ニューヨーク・タイムズ記者に「車が道で故障したとき、車から降りてどこに故障があるかを調べる必要がある。問題が起きたところには理由がある」と“説教”するなど自信満々の様子だった。香港の大規模デモに関しても「内政問題であり外国が干渉すべきではない」と、オバマ氏を牽制(けんせい)した。
米紙ワシントン・ポストのコラムニスト、デビッド・イグナチウス氏はアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議でのオバマ、習両氏の様子を次のように評した。