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「死ぬ権利」波紋広げ旅立つ 29歳米女性、予告通り尊厳死 (3/3ページ)

2014.11.4 00:02

 ネットで賛否交錯

 彼女の死を受け、ネットではさらに激しい議論が巻き起こっている。「彼女を支持している。みんなも尊厳をもって死ねるようになることを願う」「勇敢な女性だ。あなたと家族にとって容易な選択ではなかったはずだ」。こうした肯定的な書き込みの一方で、「たとえ健康でなくても、自殺を許してはいけない」「臆病者の逃げ方だ。なぜ人生を捨てるのか」と非難する声もある。

 米紙ロサンゼルス・タイムズは社説で「オレゴン州に倣い末期患者が苦痛を伴わずに生を終えることを許可すべきだ」と主張した。

 米国ではオレゴンのほか、ワシントン、モンタナなど計5州で尊厳死を合法化。オレゴンでは昨年末までに750人以上が尊厳死を選んだが、多くは高齢者で35歳未満は6人だけ。欧州ではオランダが2001年に世界で初めて国として合法化し、ベルギー、フランスが続いたが、ドイツは認めていない。日本では法制化されておらず、本人や家族の同意を得て延命装置を止めた医師が殺人容疑で捜査対象となる事件も起きている。

 「死にたくないわ。もしも誰かが魔法の治療法を与えてくれるなら子供を授けてもらえる」

 生前こう語っていたメイナードさんは、答えの出ない問いを投げかけ、旅立った。(SANKEI EXPRESS

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