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見知らぬ人とつながるプロジェクト 「リー・ミンウェイとその関係展:参加するアート」 (2/5ページ)

2014.10.6 13:45

入館者が花を持ち帰り、見知らぬ人に贈る「ひろがる花園」=2014年9月19日、東京都港区(原圭介撮影)

入館者が花を持ち帰り、見知らぬ人に贈る「ひろがる花園」=2014年9月19日、東京都港区(原圭介撮影)【拡大】

  • リー・ミンウェイ(李明維)と誰かが食事をしている映像が流れるプロジェクト「ともに食す」=2014年9月19日、東京都港区(原圭介撮影)
  • だれでも手紙を書け、読める「手紙をつづる」=2014年9月19日、東京都港区(原圭介撮影)
  • 持ち込まれた衣類を繕い、壁に取り付けられた糸巻きとつなげる「繕う」=2014年9月19日、東京都港区(原圭介撮影)
  • ピカソのゲルニカを描いた砂絵の上を観客に歩かせる「砂のゲルニカ」=2014年9月19日、東京都港区(原圭介撮影)
  • 芸術家のリー・ミンウェイ(李明維)氏=2014年9月19日、東京都港区(原圭介撮影)

 女性は最近、北京から東京に越してきたOさん(30)。余暇を利用し、このあたりを散策していたという。このあと、彼女と私がどうしたかは紙面がないので省くが、内心どきどきしながら参加したプロジェクト「ひろがる花園」は、いともたやすく成功したのである。

 相手の寛容に気づく

 「ひろがる花園」では、入館者がギャラリー内でもらった花を帰り道、見知らぬ人にプレゼントする。簡単なようで、「断られたらどうしよう」「変なヤツだと思われないか」、不安や雑念がわいて、実行には勇気がいる。まして強盗殺人やストーカー殺人、幼児殺害など、危険がそこら中に転がっている現代社会。なるべくなら赤の他人とは関わりたくないという風潮はどんどん広がっている。

 しかし、リー・ミンウェイ氏は「こうした社会だからこそ、1対1の関係を築くことが重要だ」と力説する。「プロジェクトをやってみた人は、相手が寛容な姿勢を持っていることに気づく。心の開き方は驚異的で、その『一期一会』に感謝するはずです」と参加を勧める。

ともに食す、眠る

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