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スリランカ北部 帰還民支援 なぜ…獣医さんが来てくれない  (2/5ページ)

2014.9.16 12:00

支援されたヤギを抱いて嬉しそうな男の子=2012年12月16日、スリランカ・キリノッチ(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)

支援されたヤギを抱いて嬉しそうな男の子=2012年12月16日、スリランカ・キリノッチ(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)【拡大】

  • 真剣な表情で牛の人工受精の実習に取り組むコミュニティ・アニメーターたち=2014年4月2日、スリランカ・キリノッチ(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)
  • ワールド・ビジョン・ジャパンの生計回復支援で牛を受け取った家族。「子供たちの体重が増えた」とお母さんはうれしそうに話した=2012年11月10日、スリランカ・キリノッチ(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)
  • スリランカの子供は屈託のない笑顔が輝く=2013年9月5日、スリランカ・キリノッチ(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)
  • 畜産農家への技術サービス提供を開始したコミュニティ・アニメーターたち=2014年8月8日、スリランカ・キリノッチ(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)
  • 破壊され、横倒しになった水道塔。キリノッチの町には、内戦の傷跡が残る=2012年4月27日、スリランカ(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)
  • ワールド・ビジョン・ジャパンの岡崎文香(あやか)さん(右から4人目)=スリランカ・キリノッチ(本人提供)
  • スリランカ・キリノッチ
  • ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)__キリスト教精神に基づいて開発援助、緊急人道支援、アドボカシー(市民社会や政府への働きかけ)を行う国際NGO。子供たちとその家族、そして彼らが暮らす地域社会とともに、貧困と不公正を克服する活動を行っている。http://www.worldvision.jp/

 最も困窮している世帯の多くは家畜飼養を選択する傾向があった。農業用の土地がなく、職業技術もなく、病人や幼い子供を抱えていて外へ働きに行けない世帯が、消去法的に家畜飼養を選択するのだ。

 家畜が激減して、圧倒的に供給不足の帰還地では、家畜の生産物は市場に持っていかずとも近所の人が喜んで買ってくれる。現金収入はわずかでも、自家消費によって子供たちの栄養状態は目に見えて向上する。

 しかしモニタリングを通し、家畜飼養が最も軌道に乗りにくい活動であるということも分かってきた。大半の世帯は十分に知識があるわけではなく、「何となく」家畜を飼っているだけで、家畜に栄養が足りているのかも、病気の予防法も分からない。

 そのため牛乳や卵などが十分に得られなかったり、家畜がすぐ死んでしまったりする。家畜飼養は家畜が死んでしまえばそれで終わりだ。

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 「獣医さんが来てくれない」という冒頭の声を頻繁に聞いた私たちWVのスタッフは、家畜生産衛生局を訪ねた。状況を改善してもらえるように依頼しようと思ったのである。ところがキリノッチ県家畜生産衛生局長が語ったのは、行政側の悲痛な現状だった。

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