【アートクルーズ】
夏のかまくら。その中に降りしきるものは、言葉と花-。書道家の紫舟氏とテクノロジー集団「チームラボ」(猪子寿之代表)が3D映像技術を駆使したイベントが17日まで、恵比寿ガーデンプレイスのセンター広場で開かれ、若者たちの話題になっている。
ファンタジー世界をかまくらで
広場に登場した半球の白いドーム形テントは、高さ約6メートル、幅約11メートル。内部には人工芝が敷き詰めてある。暗がりで天井を見上げると、無数の光の点が拡大し、あるものは言葉となり、あるものは花となり舞い降りてくる。
言葉は「恋心」「燃ゆる想い」「月の光」「たまゆら」「蝉時雨(せみしぐれ)」「月東日西」「天衣無縫」など約30種類。花はアサガオやキキョウなどの夏の花だ。
無数の言葉や花は、夜空から地球に降ってくる流星のようにも見える。言葉も花も立体画像で作られているため、舞い降りてくる途中で裏返しになったり、曲がったり…。コンピューターで作成した3D画像をプロジェクターを使ってドーム内側の球面のカンバスに映し出しているのだが、不思議な現実感がある。