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悠久の時間、静寂さを感じて フィリップ・グレーニング監督インタビュー (2/3ページ)

2014.7.18 15:50

「映画を見ると言うより、教会で厳かな時間を過ごすという感覚になるはず」と語るフィリップ・グレーニング監督=2014年5月7日、東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)

「映画を見ると言うより、教会で厳かな時間を過ごすという感覚になるはず」と語るフィリップ・グレーニング監督=2014年5月7日、東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)【拡大】

  • ドキュメンタリー映画「大いなる沈黙へ_グランド・シャルトルーズ修道院」(フィリップ・グレーニング監督)。公開中(ミモザフィルムズ提供)。(C)A_Philip_Groning_FilmProduction

 16年後に撮影許可

 グレーニング監督がこの修道院に着目したのは1984年ごろ。資料をひもとくうちに、男性修道士たちの信仰の純粋さと、精神生活の充実ぶりをうっすらと感じ取ることができ、現代人の知り得ない神秘的な世界への憧れを強めたからだ。86年に実際に修道院へ足を運ぶと、当初描いていた通りの暮らしぶりが目に飛び込んできた。84年から何度か撮影許可を求めてきたが、修道院側の返事は「時期尚早」と答えるのみ。「準備が整った」と撮影許可が下りたのは、実に16年後の2000年のことだった。

 修道院側が方向転換した理由は、思いがけずグレーニング監督の映画化の狙いと軌を一にしている。修道院側の説明はこうだ。「世間から隔絶された世界で暮らす修道士たちは、現代社会を照らす灯台として存在しており、それは彼らが担う機能でもある。彼らの生活から見えてくるものを映画という形で紹介してほしい」。撮影は02年春からスタート、半年に及んだ。

Philip Groning監督略歴

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