【Fashion Addict】
「ヴォーグ」(仏版)の元編集長で、現在「ハーパーズ バザー」のグローバル・ファッション・ディレクターを務めるファッション編集者、カリーヌ・ロワトフェルド(59)の日常を追ったドキュメンタリー映画「マドモアゼルC ファッションに愛されたミューズ」(ファビアン・コンスタン監督)が5月9日から公開される。仕事ぶりはもちろん、生き方や洋服の着こなしまで注目され、ファッションの女神と呼ばれる人物。映画公開に合わせ、そんなマドモアゼルCの魅力に迫ってみた。
ランバンのデザイナー、アルベール・エルバスが「創造性豊かで、夢想家」だといえば、スーパーモデルのリンダ・エヴァンジェリスタは「パリ風シックの化身」と評し、トム・フォードやカール・ラガーフェルドらカリスマデザイナーたちが「ミューズ」と敬意を込めて呼ぶ。カリーヌ・ロワトフェルドについて語られた言葉を拾うだけで、これまで彼女がモード界に与えてきたインパクトの大きさがうかがえる。