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悠久の時間、静寂さを感じて フィリップ・グレーニング監督インタビュー (1/3ページ)

2014.7.18 15:50

「映画を見ると言うより、教会で厳かな時間を過ごすという感覚になるはず」と語るフィリップ・グレーニング監督=2014年5月7日、東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)

「映画を見ると言うより、教会で厳かな時間を過ごすという感覚になるはず」と語るフィリップ・グレーニング監督=2014年5月7日、東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)【拡大】

  • ドキュメンタリー映画「大いなる沈黙へ_グランド・シャルトルーズ修道院」(フィリップ・グレーニング監督)。公開中(ミモザフィルムズ提供)。(C)A_Philip_Groning_FilmProduction

 □ドキュメンタリー映画「大いなる沈黙へ グランド・シャルトルーズ修道院」

 構想から21年、完成までに気が遠くなりそうなほど月日を要したドキュメンタリー「大いなる沈黙へ グランド・シャルトルーズ修道院」には、フランス・アルプス山脈にひっそりとたたずむカトリック教会の男子修道院の日常が描かれている。初来日したドイツのフィリップ・グレーニング監督(55)はSANKEI EXPRESSの取材に「この修道院はフランスでは知られた存在だが、長きにわたり修道士たちの生活ぶりはベールに包まれていたんだ」と紹介し、本作製作の歴史的な意義を強調した。

 修道院で撮影が許されたのはグレーニング監督ただ一人のみ。照明を使ったり、映像にナレーションやBGMを流すことは厳しく禁じられたが、グレーニング監督は「まったく問題なかった。そんな作品を作りたかったからね」と意に介さない。製作期間のみならず、上映時間も2時間49分と気が遠くなりそうなほど長い本作で、グレーニング監督が心を砕いたのは「映画を見る人に、修道院の内部でゆったりと流れる悠久の時間、静寂さ、沈黙を実際に感じてもらうこと。映画館=修道院の空間を作り出すこと」。その意図は「音がない世界だからこそ、実は現代人のわれわれには見えにくい真実が見えてくるのではないか」との見立てにあった。

16年後に撮影許可

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