フィロミナ(ソフィ・ケネディ・クラーク)は10代で未婚のまま息子を出産したが、身を寄せた修道院が息子を里子に出してしまう。つらい出来事を胸にしまい込んだまま50年の歳月を過ごしたフィロミナ(ジュディ・デンチ)は、一念発起。知り合いの記者(スティーブ・クーガン)と息子捜しに乗り出す。
アイルランド人女性、フィロミナ・リー(80)の実話を映画化した「あなたを抱きしめる日まで」(スティーブン・フリアーズ監督)。とことんシリアスな内容に陥りがちな題材だが、ユーモアというスパイスもピリッと効いていて、なかなか懐の深い仕上がりとなっている。3月15日、全国公開。(高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS)