≪重圧「吹っ切れた」 マラドーナ伝説再現へ≫
アルゼンチンの至宝、リオネル・メッシ(26)=バルセロナ=が、3度目のW杯の初戦でついに輝きを放った。サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会第4日は6月15日、リオデジャネイロなどで1次リーグの3試合が行われ、3度目の優勝を目指すF組のアルゼンチンは大黒柱のメッシがゴールを決め、初出場のボスニア・ヘルツェゴビナを2-1で退けて白星発進した。前回大会は無得点に終わっていたメッシは、真骨頂の高速ドリブルシュートを決めると珍しく狂喜。チームメートが歓喜の輪から離れると、両拳を突き上げて母国のサポーターの大歓声に応えた。
▽1次リーグF組
アルゼンチン 2(前半1-0、後半1-1)1 ボスニア・ヘルツェゴビナ
幻惑高速ドリブル
まずは守備を重視し、「5-3-2」のフォーメーションを敷いた前半のアルゼンチンは、28年ぶりの優勝を狙うには物足りない内容だった。3分にメッシの左FKがオウンゴールを誘ったが、その後はパスミスが多く、前線に効果的なボールが出ない。しかし、後半はメッシを生かすための「メッシ・システム」ともいうべき「4-3-3」にフォーメーションを変えると、攻撃の迫力が増した。