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【軍事情勢】ネルー印首相の命縮めた中国「対話と協調」戦略 (2/5ページ)

2014.6.15 08:36

印中両軍が国境で武力衝突した1959年9月、この年インドに亡命したダライ・ラマ14世(左)と話すネルー印首相=ニューデリー(AP)

印中両軍が国境で武力衝突した1959年9月、この年インドに亡命したダライ・ラマ14世(左)と話すネルー印首相=ニューデリー(AP)【拡大】

 CICはレーダーやソナー、通信、被弾損害情報などが集約される戦闘情報中枢であり指揮・命令中枢。乗員ですら立ち入りが著しく限られる。

 接遇した印海軍艦長は驚く以前に「???」だったはず。同盟国の将軍でも入室への敷居が極めて高いCIC。まして、過去に幾度も干戈を交え、今尚国境紛争を抱え、核ミサイルの発射を視野に入れる、仮想敵に対する要求ではない。一呼吸置いて、われに返ったであろう艦長は「部外者には非公開」と応じ、お引き取り願った。

 軍艦は国際法上、大使館同様、中国領内に在っても治外法権で、呉大将らの退艦は至極当然。しかし、順法精神をほとんど持ち合わせない中国に、国際法順守は似合わない。むしろ、見学を拒否した印側の常識にキレて、居丈高に再考を迫る非常識こそが“中華風”だ。

 実際、シンガポールで開かれたアジア安全保障会議で1日、中国軍副総参謀長の王冠中・陸軍中将(61)が行った演説も“中華風”の臭いがきつかった。安倍晋三首相(59)は5月30日の基調講演で、南シナ海でのベトナム/フィリピンと中国の領有権争いに「力による現状変更の試み」があると述べ、名指しを避けつつ中国に国際法順守を求めた。米国のチャック・ヘーゲル国防長官(67)は翌31日、名指しで非難した。キレた王中将は、予定稿以上に強く“中華風”に味付けた主張を展開した。曰く-

「領土・主権・海洋権益の争いを適切に処理している」

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