米グーグルが開発した眼鏡型端末「グーグルグラス」について、米軍が戦場で使用するための実験に着手した。右目の小型ディスプレーに敵の狙撃手の位置のほか、救出対象の負傷した味方兵士の居場所などを表示し、作戦遂行を支援することを想定している。
軍需メーカーが開発した同様のハイテク兵器は高額なうえ、ヘルメット型で重く、使い勝手も悪いため、安くて使いやすいグーグルグラスに着目した。身に付けられるウエアラブル端末はIT各社から続々と登場し注目を集めているが、軍需という新たなニーズにも注目が集まりそうだ。
操作が簡単
「バットマンプロジェクト」と名付けられたグーグルグラス軍事転用計画は、米空軍が4月17日に公式ホームページ(HP)で明らかにした。
「われわれは、戦場の兵士の任務遂行の効率と成果の向上を目指し、操作が簡単で情報を直感的に伝えられるディスプレーの活用を進める」