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【軍事情勢】英霊の遺骨を放置 「負けっぷり」の悪さの象徴ではないか (1/5ページ)

2014.6.1 07:55

硫黄島での戦没者の遺骨収集作業を視察し、遺骨に手を合わせる安倍晋三首相(前列左から2人目)。硫黄島では今なお、1万3000柱の遺骨が収集されていない=2013年4月14日、東京都小笠原村

硫黄島での戦没者の遺骨収集作業を視察し、遺骨に手を合わせる安倍晋三首相(前列左から2人目)。硫黄島では今なお、1万3000柱の遺骨が収集されていない=2013年4月14日、東京都小笠原村【拡大】

 戦場に散り、葬られた夫の亡骸を求め、生後6カ月の赤子を背負い、おびただしい数の穴を一つ、また一つと掘り返す妻…。薩摩武士の妻女・武田ツルが西南の役(1877年)で見せた気迫は、凄絶なのに痛々しい。夫への情愛の濃さが支えたのだろう。同時に小欄は、戦に敗れし者の意地も見る。敗者の意地は「負けっぷり」の良さとして、キラリとした輝きを放つ。

 だが、大東亜戦争(1941~45年)後の日本に敗者の意地はない。来年は戦後70年。だのに、祖国の独立と自由のため、尊い命を捧げられた113万柱もの海外戦没者が未だ、ご帰還を果たさずにいる無様は「負けっぷり」の悪さの象徴ではないか。

 113万柱が未帰還

 ベトナム戦争(1960~75年)後20周年記念の1995年、訪越したウィリアム・ペリー国防長官(86)の第一声は「未だ行方不明となっている将兵の捜索に協力してほしい」だった。米国は遺体・遺骨を確認するまで捜索。その間は「戦死者」として数えず「行方不明者」と呼ぶ。確認されると、星条旗に包んだ棺に納め、衛兵に守られて祖国に帰還。首都ワシントン郊外のバージニア州・アーリントン国立墓地に葬られる。「勝ちっぷり」も「負けっぷり」も見事という他ない。

往復37日間の「女の闘い」であった

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