消費税率が8%に引き上げられてから5月1日で1カ月が経過した。産経新聞社は主要企業123社にアンケートを実施。増税後の国内需要の状況について、6割超の企業が「反動減はまったくない」や「想定の範囲内だった」と回答した。また、今年12月に判断される消費税率10%への引き上げの是非については、過半数の企業が「引き上げるべきだ」とした。
消費税増税後の需要状況について37%の企業が「想定の範囲内で反動減がった」と回答。「高額品を中心とした売り上げの減少があった」(小売り)との回答もあったが、「前回の消費税増税時ほどの落ち込みにはならない」(鉄鋼)など、「業績に与える影響は大きくない」(食品)との意見が目立った。「反動減はまったくない」とした企業も25%に達した。
「想定より大きい反動減があった」と回答した企業は2%で、「商談の長期化や反動減が発生しており、4月以降も反動減が続く」(住宅)と強い警戒感を示す回答もみられた。