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中朝、張氏粛清が招いた5度目の氷河期 国境付近で大軍事演習 (3/4ページ)

2014.1.17 09:50

中朝国境、鴨緑江、北朝鮮・平安北道新義州市、中国・遼寧省丹東市

中朝国境、鴨緑江、北朝鮮・平安北道新義州市、中国・遼寧省丹東市【拡大】

  • 中国・遼寧省瀋陽市

 そのうえ、北朝鮮が発表した張氏の罪状の中には、中朝貿易を否定し、中国への敵意を感じさせる部分もある。さらに、張氏失脚からすでに1カ月以上経過しているのに、北朝鮮はいまだに事情を説明する特使を中国に派遣していない。「金正恩(キム・ジョンウン)政権はすでに中国との対決方針を決めたのでは」といった観測が中国の対北朝鮮関係者の間で流れ始めたという。

 過去にも大きな危機

 中国は最大の支援国として長年、北朝鮮の金政権を支えてきた。しかし、中朝関係は決して安定状態を続けてきたわけではない。これまで4度も大きな危機があったといわれる。

 北京の中朝関係史の研究者によれば、最初の危機は1952年ごろに起きた。朝鮮戦争の戦後処理をめぐる双方の対立が表明化し、中国は駐北朝鮮大使を召還した。56年には、金日成(キム・イルソン)首相(当時)が朝鮮労働党内で「延安派」と呼ばれる親中派を粛清したことで、再び関係悪化。60年代の中ソ対立では、北朝鮮がソ連との関係を重視したことも中国の不信感を買った。そして、中朝最大の危機は92年に訪れた。韓国と国交を樹立した中国に対して北朝鮮が反発し、双方の首脳会談は約10年間中断した。

張成沢失脚で権力バランスが崩れ、内乱が発生するようなことがあれば…

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