突然死のリスク、心筋梗塞に注意 運動負荷心電図で予防を (2/3ページ)

2016.2.14 07:19

ランニングマシンの上を歩きながら行う運動負荷心電図検査=千葉県佐倉市の東邦大学医療センター佐倉病院

ランニングマシンの上を歩きながら行う運動負荷心電図検査=千葉県佐倉市の東邦大学医療センター佐倉病院【拡大】

  • 東丸貴信教授

 これから春先へ向け気温の変動が激しくなるが、寒暖差はもちろん、「暖房が完備した現代社会では、室内外の気温差も大きなリスク。外食を終え、店を出る際などは要注意」という。

 波形に表れ

 心筋梗塞につながる異常をつかむには、本来、脳梗塞の診断のように画像で冠動脈の状態をチェックできれば分かりやすい。だが、「他の臓器と違い、絶えず拍動しているため、撮影や解析が容易ではない」(東丸教授)。

 そこで簡便な診断法として薦めるのが、トレッドミル検査と呼ばれる運動負荷心電図の測定だ。血管が詰まったり狭くなったりして血液が十分に行き渡らない場合、心筋が発する微少な電気の変化が波形の乱れとして表れ、チェックできる。一般の健康診断の心電図検査は安静時に行われるが、トレッドミル検査では、ランニングマシンを使い、運動負荷をかけたうえで測定する。初期の兆候は安静時には表れないためだ。

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