たばこを吸わなければ、保険料が安くなる。そんな保険商品が注目を集めている。血圧値や肥満度に応じてさらに割引を受けられる場合もあり、保険料が3割以上お得になることも。禁煙など健康管理を心掛ければ、保険料が節約できそうだ。(玉崎栄次)
喫煙の有無は「健康」の指標となる。厚生労働省によると、喫煙男性は非喫煙者に比べ、肺がんによる死亡率が約4・5倍高まる。それ以外のがんについても危険性が増すとされる。
非喫煙者割引が多いのは、契約者が死亡したり、高度な障害が残ったりした場合、家族らに年金型の保険金が月々支払われる「収入保障保険」。過去1年間、喫煙歴がなく、血圧値が各社の定める基準に収まることが基本条件だ。
非喫煙者であることを確かめるため、契約前に保険代理店で検査キットを使い唾液を調べる。血圧値が示された健康診断結果の提出を求められる場合も多い。