【芸能考察】
NHKの連続テレビ小説「あさが来た」。平均視聴率は20%を上回る好調ぶりでその勢いは収まりそうにない。初の「ちょんまげ朝ドラ」など、放送前からなにかと目新しい話題が多い今回の朝ドラだが、放送開始後もサプライズ出演者を登場させる一方、NHK大阪放送局“名物”の「嫁いびり」をきっちり盛り込むなど、視聴者の興味を引く演出が繰り出されている。(佐々木詩)
巧みなキャスティングに視聴者は“踊らされている”?
魅力的なヒロインに、個性あふれる俳優陣が脇を固める、というのは朝ドラの鉄則。今回も、あさ役の波瑠を中心に、「純情きらり」(平成18年)でヒロインを演じた宮崎あおいや、玉木宏、近藤正臣ら朝ドラ出演経験もある実力派をそろえた。さらに、今回注目されるのがあさの転機に登場するゲスト出演者。放送開始から約2カ月で山本耕史や木村佳乃、武田鉄矢らのキャスティングが発表された。
そのキャスティングに手腕を振るっているのが制作統括の佐野元彦エグゼクティブプロデューサーだ。