NHKの籾井勝人(もみい・かつと)会長は5日の定例会見で、視聴率が低迷している大河ドラマ「花燃ゆ」について、「ちょっと、人を殺し過ぎですよね。史実なので、死んだ人を生かすわけにはいきませんが…。(久坂玄瑞役の)東出昌大さんら美男俳優を配置しましたが、(楫取素彦役の)大沢たかおさん以外、みんな死んでしまった。あんまり人が死ぬドラマは良くないですよね」と振り返った。
その上で、籾井会長は「(主演の)井上真央さんは悪くない。俳優さんたちは真剣だし、頑張っている。僕もワーワー言いながら、『花燃ゆ』はずっと見ています」と語り、井上さんら役者陣を擁護した。
井上さんは10月のクランクアップ後の取材会で、「いろんな厳しい意見も耳にしましたが…」と、涙を浮かべながらあいさつ。「主演として自分ができることは何かな、と毎日のように考えていました」と、撮影中の葛藤を明かしていた。
一方、視聴率が好調の連続テレビ小説「あさが来た」については、籾井会長は「楽しいでしょ? ドラマは、ああじゃなきゃいかんと思う。明るく、常に前向きなのが朝のドラマの大前提。(主演の)波瑠さんも役にフィットしている」と、ごきげんな表情で語った。