テレビの『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)では珍獣ハンターの異名を持ち、辺境地を含む世界各国に出向き、現地で予期せぬトラブルに見舞われながらも、スタッフの無理難題の指令を何とかクリアする。ヒマラヤ登山にも挑戦している。男顔負けの「骨のある」人材といえるかもしれない。
採用の現場でそうした資質を持った学生を探し出すのは至難の技だろう。実際、採用する企業も大変なようだ。結果的に、人事部に日本語ができる外国人留学生の人気が高くなるのも頷ける。
企業にとっては海外拠点でビジネスやマネジメントができる人材の養成が急務となっている。だが、それ以前に「海外で働きたい」というマインドをどのように高めていくのか。これが最も大きな課題なのかもしれない。これは何も企業だけの問題ではない。学生を送り出す側の大学を含めて取り組むべき課題だろう。
(溝上憲文=文)(PRESIDENT Online)