15年3月に退院。看護師の手を借りながら5メートル歩いて病院を出ました。「ここからまだ長いな。もっと楽に、速く動けるようにならなければ」。地面を踏みしめながらそんなことを考えていました。
退院後、リハビリを続けながらシンガー・ソングライターとして活動を始めました。1作目の「自分を信じて」は自分自身への応援歌。「ゆっくりでもいい 一歩ずつ進んでいこう かっこ悪くてもいい 今は何も見えなくても 自分を信じて-」という歌詞は退院時の思いをつづったものです。
これまで約50曲を作詞・作曲しました。いずれも頑張っている人に「頑張って」と伝える歌。つらいときに力になったのは、ファンや家族、仲間の心からの「頑張って」という言葉でした。これからも歌い続けたいと考えています。