都内の病院に救急搬送され集中治療室に。医師の診断は、「頸椎を損傷している。3カ月以内に感覚が戻らなければ一生このままの状態が続くことも覚悟してほしい」
最初は「すぐ良くなるだろう」と楽観していたのですが、「冷たい岩に首だけ生えている」ような感覚が続きました。痛みやかゆみ、便意が感じられず、食事や排泄(はいせつ)も自分ではできない。「一生このままだったら…」と思うと気が狂いそうでしたね。
生きる意味が分からず、死ぬ方法ばかり考えていました。ところが体が動かないのですぐ近くの窓から飛び降りることもできない。「死ぬことすらできないのか」。情けなくてベッドの上で泣き続けました。