音声も最大7・1Chのサラウンドを楽しむことができ、付属のイヤホンでも十分な迫力。3D映像にもはっきりした奥行きがあり、対応ゲームでは「酔い」を感じるほど。4Kテレビの登場もあって3D対応テレビの存在感が薄くなりつつある中、3D映像に没入できる機器としての可能性も感じられました。
もちろんDVDよりブルーレイの方が高精細な映像を楽しめましたが、PS3のアップコンバート(高解像度化)機能もあってDVDでも十分な迫力。対応ケーブルをつかえばスマートフォンなどともつなげますが、HD動画でないと画質の粗さが目立ちます。
映像体験の「未来」を味わえる製品なのは間違いありません。ただ、本体装着時に窮屈さを感じるかもしれません。モデルチェンジで軽量化が進んだとはいえ、長時間使用すると頭部が疲れたり、圧迫感を覚えたりもしました。本体の着脱や焦点を合わせる調整にも慣れが必要。本体とつながったバッテリーパックもややかさばるなど、製品としての「発展途上」さも感じます。購入を検討する場合は、できれば実物を一度装着してみることをお薦めします。