前屈や足上げストレッチに励んでいた近くに住む70代の夫婦もほとんど毎日やって来るという。「家庭用の健康器具は長続きしないけど、公園だと解放感があって気持ち良い。ここで健康づくりができたら『医者いらず』で、医療費が倹約できますよ」と笑う。
一角は、もともと子供が交通ルールなどを身に付ける交通公園だった。しかし、施設の老朽化などで利用が減少。10年前には設備が撤去され、空き地となっていた。そこで、市が中高年の健康づくりに役立てようと昨年12月、17台の健康遊具を設置した。
伊丹市は平成10年頃から健康遊具の設置を始めており、市内約60の公園に数台ずつ計170台の健康遊具を設置。さらに、瑞ケ池公園に17台というまとまった台数を設置したことで、ちょっとした人気スポットとなった。公園内の瑞ケ池の外周約1・6キロのコースをウオーキングした後、利用する人も多い。
同市みどり公園課の今村勉課長は「身近な公園で日頃の運動不足を解消し、病気の予防などに役立ててもらいたい」と話す。