同サービスは三菱ケミカルホールディングス(東京都千代田区)のグループ会社、健康ライフコンパス(同)が昨年4月、始めた。調剤併設型ドラッグストアの店舗内で薬剤師の説明を受けながら専用器具を使い、指先に針を刺して自分で採血を行う。体験したが、一瞬チクッとするだけでほとんど痛みは感じなかった。
専用容器に血液を4、5滴集めて検査会社で検査を行い、約1週間後に店で結果を聞く。検査内容は血液脂質や肝臓、腎臓、尿酸、糖尿に関する13項目で、結果は数値で示される。店では薬剤師から結果について説明を聞いたり、運動、食事などの生活改善について助言を受けたりすることもできる。基準値を外れていた場合は病院で、より詳しい検査を受けるようアドバイスされる。
予約や保険証は不要で、所要時間は10~15分程度。会員になればウェブサイトで過去の検査結果なども確認できる。「ツルハドラッグ」や「スギ薬局」などの約90店舗で実施しており、料金は1回約3千円。同社の斎藤健一社長は「健康診断は重要だが忙しくて受けられない人もいる。買い物などのついでに血液検査を行い健康状態を把握してもらえれば」と話す。