進化する心臓ペースメーカー 心室細動の治療、MRI対応も (1/4ページ)

2014.1.26 12:04

「ペースメーカーは小さくなり、患者の負担も少なくなった」と話す福並正剛大阪府立急性期・総合医療センター副院長=大阪市住吉区

「ペースメーカーは小さくなり、患者の負担も少なくなった」と話す福並正剛大阪府立急性期・総合医療センター副院長=大阪市住吉区【拡大】

  • 心臓再同期療法後の胸部レントゲン写真(右)では、鎖骨下部に埋め込まれたペースメーカーから2本のリードが心臓の左右に伸び、心臓も小さくなっている(福並副院長提供)

 心臓病患者の脈拍を正常に保つ心臓ペースメーカーが進化している。不整脈の治療だけでなく、心不全の治療や突然死を予防する装置としても使われる。磁場に弱いとされるが、強い磁場を発する脳の画像診断装置に対応できる機種も登場。ペースメーカーの臨床研究で知られる大阪府立急性期・総合医療センターの福並正剛・副院長に聞いた。(坂口至徳)

 ペースメーカーは、心臓の拍動で脈のリズムが遅れたり、中断したり、不規則になったりする不整脈の症状を持つ患者の治療に使われてきた。

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 リチウム電池を内蔵した「本体」から電気信号を発し、接続された「リード(導線)」を通じ、心臓の筋肉に伝えて電気刺激する仕組みだ。本体を鎖骨下部の皮下に植え込み、静脈の内部を通してリードを伸ばし、先端部の電極を心臓の筋肉表面に付ける形で装着する。

「この20年で格段に小さく軽量になり、患者負担が少なくなった」

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