結婚式は一生の晴れ舞台。でも準備は忙しく、時にはカップルのけんかの原因にもなる。ウエディング業界各社は、スマートフォン(高機能携帯電話)やパソコンで簡単に準備項目を把握して、スケジュールも管理できるソフトを開発。少子化で市場が伸び悩む中、IT(情報技術)による楽な挙式準備をアピールし、顧客の取り込みに力を入れている。
神奈川県鎌倉市に住む会社員の福本昂起さん(26)は11月に結婚式を予定している。準備に使っているのが、式場運営大手ノバレーゼが無料で提供する「ウエディングシック」というスマホのアプリ(応用ソフト)だ。挙式日を入力すると、招待客のリスト作成や料理、引き出物の手配など170項目をいつまでに済ませるべきかを自動的に設定し、表示する。重要な項目は期限の日にメールで知らせてくれる。
「想像以上にやることが多くて驚いた。本で調べるのも面倒だし、このアプリで助かっています」と福本さん。ノバレーゼは2年前から提供しており、ダウンロード件数は約4万件に上る。