霊場巡礼に“お遍路ギャル”増加 婚活や就活での御利益目的 (1/4ページ)

2013.1.5 13:02

四国別格霊場第3番札所の慈眼寺の境内を歩く“お遍路ギャル”たち。左から松本里美さん、三好祐貴子さん、中元智子さん

四国別格霊場第3番札所の慈眼寺の境内を歩く“お遍路ギャル”たち。左から松本里美さん、三好祐貴子さん、中元智子さん【拡大】

  • 45棟目のヘンロ小屋「空海庵」の完成式で、阿波踊りを披露する関係者(歌一洋さん提供)=徳島県阿波市
  • 四国遍路をPRする「お遍路かかし」と写真に収まる松本さん(左)中元さん(三好祐貴子さん提供)

 四国八十八カ所巡りといえば、白装束に身を包んだ年配の人たちの姿を思い浮かべるが、最近は杖を片手にカラフルなザックを背負って挑戦する若い女性たちが増えている。

 都会の喧噪を離れ、自然の中で日常生活や仕事のストレスを発散できることに加え、「婚活や就活で御利益を授かりたい」といった乙女心も足を向ける動機になっているようだ。おしゃれな遍路小屋が増えていることもブームを後押しし、“お遍路ギャル”の増加で伝統的な巡礼の風景は様変わりしつつある。

 「やり始めたら、やめられなくなって」

 大阪市の会社員、中元智子さん(33)は同僚の松本里美さん(34)、三好祐貴子さん(35)と3人で、3年前からウオーキング気分で遍路を始めた。以来、88カ所の札所を1番から順番に回り、現在は第28番札所(大日寺)までを巡拝した。

 「異性との出会い」という御利益を求めて、自分を見つめ直すために…。それぞれの思いを抱いて続けるお遍路。「結構大変です。でも、途中でやめたら、罰(良縁に恵まれない)があたりそうで。御利益があると思えば、面倒で疲れることでも頑張ろうという気力が出てきます」と中元さん。小川のせせらぎや木々の香りに心をなごませ、途中の民家などで食べ物をもらうなど「お接待」という独特の“文化”に接して感動したという。

「“仏がかった”恋愛へのサプライズに期待してます」

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