小学校入学シーズンまであと1カ月。就学前と子供を取り巻く環境が大きく変わるため、不安を感じている親も多いのではないだろうか。ベネッセ教育総合研究所(東京都多摩市)の高岡純子主任研究員に生活面、学習面で準備をしておきたいことを聞いた。(竹岡伸晃)
早寝早起き、朝食
「幼稚園や保育園と比べ、小学校は1学級、1学年の人数が多くなり、先生とのコミュニケーションの取り方も『集団の中で手を挙げ、指名されてから話す』という形になる。1時限(45分)単位の授業が始まるので生活リズムも大きく変わる」
高岡さんは就学前と後の違いについて、こう説明する。授業に集中し▽新しい友達をつくり▽先生や友達の話をきちんと聞き▽自分の言葉で考えを述べる-ためには基本的な生活習慣を身に付けておくことが重要だ。
絶対に守りたいのが早寝早起きと朝食。十分な睡眠を取り、時間に余裕を持って学校に行ける時間を意識する。「午後9時頃までに就寝、午前6時半~7時に起床」が目安だ。しっかり朝食を食べることで目覚めの促進につながり、授業に集中して臨めるようになる。「休みの日もなるべくリズムを崩さないように気をつける」