多くの食材少しずつ
60年の朝昼夕3食の平均的なメニューは「コメの割合が多く、おかずの種類・量が少ない」特徴があり、75年に比べると栄養バランスに劣る。90年は「乳製品やイモ類が豊富だが、食の欧米化の影響で朝のパン食が増えた」傾向にあり、カロリーの摂取過多につながる。2005年は「コメが少なく、肉類、油脂類が多いのと、丼ものやパスタなどの単品メニューが目立ってきた」特色があり、油分の取り過ぎになっている。
都築准教授は「和食丸ごとの有益性を年代別のデータで立証できた。メタボや肥満は日常の食生活の偏りが原因ともなっている。その予防のためには、多くの食材を少しずつ食べるという75年ごろのメニューを思い出してほしい」と呼び掛ける。
和食の理想の組み合わせが広まれば、世界の健康長寿に貢献し、和食イコール健康という価値がさらに高まることだろう。