【台湾 子育て事情】(上)産後はケア施設でのんびり (2/4ページ)

2014.1.25 11:44

台安病院の産後ケア施設。スタッフが赤ちゃんの世話をするため、母親は子育てについて学びながら、ゆっくり体調回復ができる=台安病院提供

台安病院の産後ケア施設。スタッフが赤ちゃんの世話をするため、母親は子育てについて学びながら、ゆっくり体調回復ができる=台安病院提供【拡大】

 夜もいてくれる

 日本でも需要が高まっているのが出産後の母親と赤ちゃんをケアする「産後ケア」だ。日本では施設はまだ少ないが、台湾では5~6年前から産後ケア施設が増えてきた。昨年12月で、台北市内の産後ケア施設は62カ所に上る。

 台湾で産後ケアビジネスに長年関わってきた韓睿毅さん(35)は「台湾では、産後をうまく過ごせば、その後の健康は心配しなくていいと言われています」と話す。台湾では産褥(さんじょく)期に「坐月子(ズオユエズ)」と呼ばれる風習があり、母親の体力回復のため、食べ物や行動を制限していた。しかし、近年は女性が産褥期を快適に過ごせるように、と形が変わってきたという。産後は母親や義母らがサポート。周囲に支援してくれる人がいない場合、産後ケア専門の女性に依頼し、家事や育児をしてもらう。産後専門の食事のケータリングサービスもある。

 2人の子供を持つ劉萱萱さん(39)は「産後1カ月は、母親は『食べる、寝る、授乳する』以外はしません」と話す。第1子のときは母親に、第2子のときには産後ケアの女性に頼み、それぞれ泊まり込みでサポートしてもらった。「夜もいてくれるので助かりました」と劉さん。

「少子化が進み、子供1人にかけるお金が高くなった。サービスも質が上がってきた」

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!