高齢者「ルームシェア」広がる 家事分担や会話で認知症対策にも (3/3ページ)

2014.1.18 17:54

シェアハウスの1階にある喫茶店は近隣の住人が憩う。入居者はここでスタッフとして働くこともできる=京都府城陽市(佐々木詩撮影)

シェアハウスの1階にある喫茶店は近隣の住人が憩う。入居者はここでスタッフとして働くこともできる=京都府城陽市(佐々木詩撮影)【拡大】

  • 古民家で共同生活を送る波多腰和雄さん(左から2人目)ら。「みんな家族みたいなものです」=岐阜県八百津町(佐々木詩撮影)

 寂しさや不安を軽減

 こうした共同生活は少しずつ広がりつつある。京都府城陽市には昨年8月、シェアハウス「ママズ&パパス」がオープンした。オーナーの西尾泰憲さん(62)が自宅を改装し、約7、8畳の個室6室のほか、共用の風呂場、トイレ、食堂などを備えた。1階は喫茶店になっており、入居者に運営の手伝いを行ってもらう予定だ。現在、近隣の市や東京などからも見学者が訪れているという。

 西尾さんの父親は退職後、家に籠もり、周囲との交流はほとんどなかった。徐々に認知症の傾向が表れ、西尾さんが介護したという。「趣味でも持って周囲と接していたら、父はもう少し元気でいられたかもしれない」。その思いからシェアハウス開設を思い立ったという。

 「シェアハウスは1人暮らしの寂しさや不安を軽減できる。自分で自由に動けるうちに、こういう住まいも選択肢の一つに入れて考えてもらえれば」と話している。

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