もちろん、全ての企業がこのような形式を取っているわけではない。しかし、何らかの形で「採用ターゲット大学」を設定している企業が多数存在するのは、紛れもない事実である。その要因は何なのか?
ある企業の人事担当に聞いてみると、「確率的に地頭が良い学生が多い」、「仕事の習得速度が速い」、「自分で物事を考えられる学生が多い」という意見が挙げられた。
他にも、このような意見もある。
「弊社では学歴を重視せずに採用を実施した年度もありました。しかし、結果的に上位校の学生に内定が集中しましたね。内定を出した学生に共通していることは、「学生時代、主体的に全力で物事に取り組んだ経験がある」、「自身のキャリアビジョンやどのような仕事に取り組みたいか、という点において、自分なりの明確な考えを持っている」、「問題に対して自分自身で解決策を考え、行動に移している」という3点です。