大迷惑!レンタサイクルで暴走する中国人観光客 マナー悪く、逆ギレ当たり前? (7/7ページ)

ヤマト観光レンタサイクルでは電動アシスト自転車も貸し出しており、外国人に人気だ=奈良市
ヤマト観光レンタサイクルでは電動アシスト自転車も貸し出しており、外国人に人気だ=奈良市【拡大】

  • 奈良県警奈良署が商店街やレンタサイクルショップに配布している「歩行者と自転車の交通安全ガイド」。英語版と中国語版がある
  • 「自転車かごにはビニールに入ったおむつまで捨てられている」と話すヤマト観光レンタサイクルの花房真彦さん=奈良市
  • 近鉄奈良駅周辺をレンタサイクルで周遊する外国人とみられる観光客。歩道を猛スピードで走ったり、道幅いっぱいに横並びで走行したりするグループもいる=奈良市

 奈良県警も、自転車利用マナーとルールの周知徹底に取り組んでいる。奈良署は今年2月、英語と中国語の「交通安全ガイドライン」を管内のレンタサイクルショップ8店に50枚ずつ配布。外国人観光客交流施設「奈良県猿沢イン」(奈良市)のほか、商店街などでも配布している。

 ガイドラインでは、自転車での信号や踏切の渡り方など基本的なルールを示したほか、「歩道は歩行者優先で、(自転車は)車道よりを徐行」「2人乗り、並走は禁止」「2段階右折、一時停止標識」など、日本の運転マナーを詳しく説明している。

 奈良市内の自転車での人身事故発生件数は、平成28年1~7月が113件と前年比で15件減少、重傷者も前年比で6人減った。だが、奈良署の今村浩三・地域交通官は「件数はあくまでも確認できた数。自転車によるひき逃げ、当て逃げを考慮すればもっと多いはず」という。

 増え続ける外国人観光客への対応も課題。今後は外国人留学生らを対象にしたマナー講座も開く予定で、今村地域交通官は「外国人でも高額賠償や事故のリスクは日本人と同じ。マナーの周知を図り、奈良が安全な観光地になるように尽力したい」と話している。

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