大迷惑!レンタサイクルで暴走する中国人観光客 マナー悪く、逆ギレ当たり前? (6/7ページ)

ヤマト観光レンタサイクルでは電動アシスト自転車も貸し出しており、外国人に人気だ=奈良市
ヤマト観光レンタサイクルでは電動アシスト自転車も貸し出しており、外国人に人気だ=奈良市【拡大】

  • 奈良県警奈良署が商店街やレンタサイクルショップに配布している「歩行者と自転車の交通安全ガイド」。英語版と中国語版がある
  • 「自転車かごにはビニールに入ったおむつまで捨てられている」と話すヤマト観光レンタサイクルの花房真彦さん=奈良市
  • 近鉄奈良駅周辺をレンタサイクルで周遊する外国人とみられる観光客。歩道を猛スピードで走ったり、道幅いっぱいに横並びで走行したりするグループもいる=奈良市

 東向商店街の西側にある「小西さくら通り商店街」も平成26年3月以降、車両通行禁止になったが、何台もの自転車が通り抜けている。細い通りは観光客や買い物客であふれており、事故の危険性がつきまとう。

 外国人にも高額賠償のリスク

 昨年6月1日から施行された改正道交法では、悪質な自転車運転者の取り締まりも強化された。歩行者用道路での歩行者妨害▽路側帯通行時の歩行者の通行妨害▽酒酔い運転▽通行禁止道路(場所)の通行-など「危険行為」14項目を定め、3年以内に2回以上の危険行為を繰り返した運転者には自転車運転者講習が義務づけられた。

 自転車事故に高額賠償が命じられるケースも増えている。神戸地裁は平成25年、自転車に乗っていた当時小学5年の男児が歩行者の60代女性に衝突、重傷を負わせた事故で、男児の母親に約9500万円の支払いを命じた。

 これを受け、兵庫県は27年10月から自転車利用者の保険加入を義務化。大阪府も同様の取り組みを今年7月から始めており、滋賀県も10月からの義務化を決めている。

奈良県警も、自転車利用マナーとルールの周知徹底に取り組んでいる