だが、経営する花房真彦さん(45)は「外国人のお客様の場合、自転車事故やトラブルがある」と話す。
台湾から来た若い男女10人が電動アシスト自転車を借りたときのこと。東大寺周辺の下り坂を走行中、1人が急ブレーキをかけたため、後続が転倒。店には警察から連絡が入った。幸い軽傷で済んだが、一歩間違えば大事故だった。
警察からは、「そちらで自転車を借りた韓国人が車と接触事故を起こしたが、保険には入っているのか」と連絡が入ったこともある。韓国人女性2人が車に自転車をぶつけ、そのまま通り過ぎようとしたため、車の運転手が呼び止めて警察に通報したという。花房さんは「『車にぶつけても気にしない』という文化なのか…。貸し出す前にルールやマナーは説明しているのですが、難しいですね」と話す。
同店には事故などの報告はないが、街中で最も暴走が目立つのはやはり中国人のグループだ。家族連れらしき集団が下り坂の歩道を猛スピードで駆け下りたり、若い男女のグループが両側2車線の道幅いっぱいに広がって走ったり。歩行者の方が気をつけていないと、事故が起きかねない状況だ。