このほか、全駅で整備されているのは有楽町線だ。東武東上線や西武池袋線と直通運転している上、5ドアと3ドアがあったが、6年開通と比較的新しい路線だったため、耐震工事が行き届いており、早めに対応できた。
東西線と半蔵門線は「調整中」
逆に、全駅導入の見通しがはっきりしないのが、東西線と半蔵門線だ。来年度からいくつかの優先駅で整備し始めるが、全駅整備が完了する時期は決まっていない。東西線はJR中央線と東葉高速線、半蔵門線は東急田園都市線と東武スカイツリーラインと相互乗り入れしており、鉄道会社間の調整に時間がかかっているという。
東西線では妙典駅で昨年3~9月にホームドアを1つ設置し、実証実験を行った。列車が通過するときの風や振動に耐えられるか。客の誘導の妨げにならないかを確認した。九段下駅でも今年3月~来年3月にかけ実験中だ。
半蔵門線では、実証実験は実施していないが、「東京五輪を控え、開催会場に近い駅から先行設置していく」(東京メトロ広報)という。