上越新幹線で移動しながら現代アートを鑑賞できるJR東日本の観光列車「現美新幹線」が29日、運行を始めた。土日を中心に新潟-越後湯沢を1日3往復し「走る美術館」として観光客の呼び込みを狙う。
6両編成で、7組の現代アーティストが各車両の内装を手掛けた。座席やカーテンがカラフルにデザインされた車両や、既存の座席を取り払い壁一面に写真や彫刻を展示した車両もある。乗客は美術館のように、車両間を自由に行き来しながら約50分間の旅を楽しめる。
越後湯沢発の一番列車に乗るために福岡県から駆け付けた会社員、北本誉至雄さん(31)は「新幹線と美術館のコラボはとても新しい。中がどうなっているのか楽しみだ」と笑顔で話し、車内に乗り込んだ。
問い合わせはびゅう予約センター、電話03(3843)2001。