気象庁は16日、熊本県熊本地方で14日夜に震度7を観測して以降、付近の地震発生回数が、平成16年の新潟県中越地震に次ぎ過去2番目のペースで多発していると明らかにした。
一連の地震では、16日午前11時現在、震度1以上の地震を252回記録した。うち震度7は1回、6強は3回、6弱は3回、5強は1回、5弱は5回、4は45回。
16日午前1時25分ごろに起きた熊本県の震度6強について、気象庁は16日午前の記者会見で「14日以降に発生した地震の本震と考えられる」との見解を示した。担当者は「熊本県から大分県にかけて地震活動が活発化している」と述べ、今後1週間程度、最大震度6弱の余震などに警戒を呼び掛けた。
本震とみられる地震のマグニチュード(M)は7・3で、平成7年の阪神大震災と同規模。エネルギーは震度7を観測した14日の地震(M6・5)の約16倍。「横ずれ断層型」とみられる。