震度7を観測した熊本県を中心に、工場を置く企業で操業を停止する動きが広がった。度重なる余震で被害状況の確認が遅れているケースがあるほか、部品の調達が滞り操業停止に追い込まれる自動車メーカーもでている。
ホンダは二輪車を生産する熊本製作所(大津町)の稼働を14日夜から停止。余震が続いているため、「設備の被害状況の確認が終わっておらず、復旧に着手するまでに時間がかかりそうだ」(広報部)という。
高級車「レクサス」を生産するトヨタ自動車九州は15日朝から、福岡県の宮田工場(宮若市)の操業を停止。小倉工場(北九州市)と苅田工場(苅田町)も一旦稼働したが、午後から休止した。部品の調達に影響が出ており、16日も操業を見送る。日産自動車も16日の福岡県苅田町の工場の生産を休止する。