「超人スポーツ」で世界は変わるか 常人が最強アスリートを超える日 (3/4ページ)

2016.2.7 07:30

風船に入って飛びながらぶつかり合う「バブルジャンパー」

風船に入って飛びながらぶつかり合う「バブルジャンパー」【拡大】

  • 「超人スポーツフォーラム」で話す慶大院の中村伊知哉教授(左端)
  • 超人スポーツの可能性について話す神山健治監督(右)と吉崎航氏

 シリーズにあった、義体化されたボクサーが銀メダルしか取れないエピソードでは、「恐怖心や慢心といった、脳を動かすソフトの働きによってスペック以上ものは出せないのではないか」ということが語られた。神山監督によれば「何でもできてしまうと、それなら良いじゃんとなってしまう。ネガティブな部分を先に想像して、そこをどうやったらクリアできるかを考えたかった」という。

 超人化に限らず、不自由な手足を主通りに動かせる義足や義手に置き換えたり、人工網膜のようなものを使って、目の不自由な人に視覚を与えたりする技術が実現に近づきつつある。現状を打破する希望を与えてくれる一方で、人を超えるような技術が本当に可能か、必要とされているのかを考えさせるエピソードになっていた。

 超人スポーツが、今後さらに広がっていくとしたら、どのような競技が出てくるのか。神山監督は「面白いのは格闘技。痛みや身体が破壊される恐怖心も無い状態で格闘技を行ったら、どういうことが出来るのか」に興味を示した。フォーラムに登壇した、ロボットの変形や自在なアクションを可能にするソフトを提供しているアスラテック取締役チーフロボットクリエイターの吉崎航氏は、「人間の形にこだわらないものもあるかも」と言って、パワーショベルのぶつかり合いのような競技を想定してみせた。

立ち上がったばかりの超人スポーツだが、将来…

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