金星探査機あかつき「頑丈、軍艦のよう」「工学チームの底力感じた」 JAXA会見 (5/6ページ)

2015.12.7 16:13

金星探査機あかつきのエンジン噴射後、会見する中村正人プロジェクトマネージャ=7日正午頃、相模原市中央区の宇宙航空研究開発機構(草下健夫撮影)

金星探査機あかつきのエンジン噴射後、会見する中村正人プロジェクトマネージャ=7日正午頃、相模原市中央区の宇宙航空研究開発機構(草下健夫撮影)【拡大】

  • あかつきの噴射結果について、記者の質問に答えるJAXAの中村正人教授。手前はあかつきの模型=7日午後、相模原市のJAXA相模原キャンパス
  • 金星探査機あかつきのエンジン噴射後、会見する中村正人プロジェクトマネージャ=平成27年12月7日正午頃、相模原市中央区の宇宙航空研究開発機構(草下健夫撮影)

 --惑星探査の道筋への思いは

 「日本は惑星探査に乗り出したが、まだあまり多くの探査機を送り出していない。1回失敗してみないと次のステップに進めないというのが、やってみた実感。米ソも1960~70年代に失敗を繰り返して成功確率が高くなった。われわれはまだその段階にいるのだと思う。日本は非常にいい技術も持っている。一歩一歩、進まなければならない」

 --予定通りできたことの背景に何があるか

 「リスク管理というのは多分、想像力だと思う。多くのチームメンバーが想像力を働かせて、非常に小さい確率でも起こるかもしれないことを考えた。例えば、太陽の放射線でどこかが止まったらどうするか。そういう想像力を最大限に発揮したことが今回につながった。抜けていることはまだ、あったはずだが、幸いそこに引っかからなかったのだろう。そういうことを積み重ねることが、ノウハウを積むということだと思う」

「こういったケースは世界でも非常に珍しい」

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