【横浜マンション傾斜】「連絡待つしかない」振り回される居住者 「伝えるべきか」自治体は対応分かれる (2/2ページ)

2015.10.23 22:17

傾斜があった横浜市の大型マンション周辺=23日午後、横浜市都筑区(宮崎瑞穂撮影)

傾斜があった横浜市の大型マンション周辺=23日午後、横浜市都筑区(宮崎瑞穂撮影)【拡大】

 一方、愛知県は「問題があると確実にいえる段階ではなく、いたずらに不安をあおりたくない」として公表を控える方針。札幌市も「余計な不安を広げるので公表しない」と説明した。福井県や大阪府、福岡市なども「直ちに公表はしない。調査で問題があれば検討する」などと慎重な姿勢を示す。

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 連絡を待つ側は不安な日々を送っている。

 東京都内のあるマンションは積極的な子育て支援を打ち出しており、幼い子供を持つ家庭が多く入居しているが、ここでも旭化成建材がくい打ち施工を行っていたとされる。「幼い子供がいるので不安になる。長く住み続けたいと考えているので、詳細な調査結果を早く出してもらいたい」。4歳と2歳の兄妹を持つ女性(39)はこう話す。

 マンションの管理会社によると、22日から独自に調査を実施。担当者は「明らかにすべき情報は住民の皆さんに伝え、安心を確保していきたい」という。

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 子供の安全を守る学校も対応に追われた。

 「(旭化成建材の関与は)寝耳に水で驚いた」と話すのは、千葉県内の公立小学校の関係者。昨年9月に完成した5階建ての新校舎で、旭化成建材がくい打ち施工を行っていたという。

 ただ、校舎に異常はなく、今も通常通り使用している。学校側は「気にはなるが、保護者や児童に混乱を招く恐れがあるので現段階では保護者に説明する予定はない」という。

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