丸の内を自動運転バスがゆく オフィス街での乗り心地は…記者が試乗ルポ (2/4ページ)

走行する自動運転バス「ナビヤアルマ」=22日、東京・丸の内
走行する自動運転バス「ナビヤアルマ」=22日、東京・丸の内【拡大】

  • 自動運転バス「ナビヤアルマ」=22日、東京・丸の内
  • 自動運転バスの車内から外を見た様子=22日、東京・丸の内
  • 自動運転バスの試乗会でテープカットに「臨む今井康之ソフトバンク副社長(中央)ら=東京・丸の内

 記者の順番になり、さっそく乗り込む。「うわっ、狭い」。外から見ていた以上に圧迫感を感じる。座席に座るとなおさらで、成人男性が隣同士だとちょっと窮屈かもしれない。

さすがEV、社内は静か…でも少し物足りず

 一方で、窓は大きくとられ、とても開放的。この日は天気も良く、明るい車内は気分も弾む。全高も2メートル65センチしかなく、おかげで外の様子がよく見える。ふだん歩き慣れている仲通りだが、バスから眺めるのは不思議な気分だ。外からも同様のようで、こちらに気づいてびっくりした様子のビジネスマンやOLも。

 バスらしくつり革もあった。それでもどこかバスでないような違和感。それもそのはず、自動運転だから運転手は当然いない。ハンドルもない。記者以外にもどこか戸惑っている報道陣は少なくなかったようだ。

 ベルが鳴ってバスがそっと動き出した。社内もEVらしく静かで、ノイズがほとんど気にならないのは快適。ときには隣同士大きな声を出さないと話ができない一般のバスとはまったく違う。

 「ナビヤ アルマ」は衛星利用測位システム(GPS)で走行位置の座標を検出し、レーザースキャナーで障害物を検知しながら走行する。実際、微妙な加減速を感じることができた。

一般参加者も“近未来バス”を体感