いま、モータースポーツ界で起ころうとしている、ちょっとワクワクするムーブメントを紹介しよう。「ドイツ・ツーリングカー・マイスター(DTM)」と日本の「スーパーGT(SGT)」の、合体の動きが本格的化しているのである。
日本のレクサスと日産がデモラン
数年前に共催の企画が沸き起こり、それがジリジリとしか進展しないままいまに至っているのだが、先月のDTM最終戦ホッケンハイムサーキット(ドイツ)に、日本のレクサスと日産がマシンを空輸、15万人という大観衆の前でデモンストレーションランを披露したのだ。
すわ、いよいよ共催か!? 関係者の誰もが色めき立った。それほど今回のデモンストレーションランは、我々モータースポーツ人にとっては、とりわけ運命の瞬間にも思える出来事だったのである。
馴染みのない人には「?」だろうから、ちょっと説明すると…。
DTMは、ドイツで圧倒的な人気を誇るツーリングカーレースである。10月の最終戦には15万の観客が詰めかけた。