大手百貨店4社は1日、2月の既存店売上高(速報)を発表した。午後3時の早帰りを促し、消費を喚起する「プレミアムフライデー(プレ金)」を開始した2月24日の売上高は全社とも、前年2月の最終金曜日よりも上回り、一定の効果が表れた。
百貨店各社はプレ金に合わせて、各店舗で化粧品や食のイベントやサービスを企画した。大丸と松坂屋を運営するJ.フロントリテイリングは化粧のメークイベントなどを開き、24日の全国15店舗の売上高は17.0%増だった。
高島屋も全店売上高が6.0%増、そごう・西武は5.6%増、三越伊勢丹ホールディングスが0.7%増だった。
プレ金の効果で売り上げ増につながったが、「給料日と重なったのが大きかった」(Jフロント広報)との声もある。また、「当日朝からプレ金を盛り上げたため、会社員だけでなく、主婦の来店が増えた」(高島屋広報)という。
一方、2月の既存店売上高はそごう・西武を除く3社が前年同月を下回った。ただ、前年はうるう年で営業日が1日多く、2月1~28日で比較すると、3社とも前年同月を上回っているという。